アジアチャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグH組の初戦(24日、埼玉)でシドニー(オーストラリア)と対戦するJ1浦和のMF遠藤航(23)が“代表問題”に困惑している。

 遠藤は1月にリオ五輪アジア最終予選を戦ったU―23日本代表のキャプテンとして6大会連続の出場権獲得に貢献。ロシアW杯アジア2次予選を戦うA代表にも名を連ねており、五輪イヤーの今季は両代表を掛け持ちする可能性が取り沙汰されている。

 遠藤本人は「僕は与えられたチームで100%やるだけなので、どっちに行きたいとかはないですけど、やっぱり目指すべきところはA代表」としつつも「(五輪代表の)主将なんで、活動にいないのがチームとしていいのかというのはある」と複雑な心境を漏らした。

 U―23日本代表を率いる手倉森誠監督(48)も「A代表に関しては、そこを目指せと言ってきたし、行くべきだと思う。ただ使うのかという部分は、こっちも試合をするわけだからディスカッションしなければ」と、26日に来日予定のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)とのトップ会談を示唆している。

 日本サッカー界ではA代表優先が暗黙のルールながら、両指揮官には遠藤の将来を見据えた“最適解”を見いだしてほしいところだ。