俊輔「U-23はOA枠不要のギラギラ集団」

2016年02月09日 10時00分

2000年のシドニー五輪で背番号「10」だった俊輔はOA不要を唱えた

 元日本代表MF中村俊輔(37=J1横浜M)がプロ20年目のシーズンを迎える。ベテランとなっても向上心は衰えず、Jリーグ開幕(27日、対仙台)へ向けて準備に抜かりはないが、一方でリオ五輪出場を決めたU―23日本代表をどう見ているのか。本紙の直撃を受けたA代表の元「10番」は、24歳以上の選手を3人登録できるオーバーエージ(OA)枠を使わずに五輪へ臨むべきとの考えを示した。

 

 昨季の俊輔はケガで出遅れて前半戦をほぼ棒に振った。だが、今季は順調な調整を続け、1月の沖縄キャンプを経て4日から突入した宮崎キャンプ(12日まで)では7日にJ1福岡との練習試合で61分間に出場。開幕に向けて徐々にペースを上げている。

 

 節目となるプロ20年目のシーズンに向けてベテランレフティーは「個人としては、もっとこうしたい、もっとうまくなりたい気持ちは(若手のころと)変わらない。どのスポーツもそうだけどメンタルが大事。そこの情熱がなくなると一気に邪魔者扱いされるから」と意気込みを語った。そのうえで「マリノスでタイトルを取りたいよね」とチャンピオンシップ制覇を掲げる。終盤に失速してリーグ2位に終わった2013年の悔しさを今季こそ晴らすつもりだ。

 

 そんななか、リオ五輪の出場権を得た日本イレブンのプレーにも目を光らせていた。「なんかギラギラしたものが感じられる集団だったかな」と高く評価。さらに「あくまで(五輪は)通過点に過ぎないし、A代表でもレギュラーをつかむんだっていう、そういう勢いで頑張ってほしい。A代表もそうだけど(五輪は)海外にもアピールする場だから」とエールを送った。

 

 下馬評を覆し、五輪予選を突破した手倉森ジャパンのイレブンには、将来のA代表の担い手として大きな期待を寄せる。だからこそ、俊輔は注目されるOA枠の活用についてもこう述べた。

 

「使わなくていいと思う。日本の場合は、そのポジションでやっている若い選手でいけばいい。オリンピックは若い選手の世界の舞台だから」

 

 日本サッカー協会の大仁邦弥会長(71)をはじめサッカー界では、1968年メキシコ五輪銅メダル以来48年ぶりとなるメダル獲得のためにはOA選手が必要との意見が大半を占めている。しかし、俊輔は一人でも多くの若手に国際舞台を経験させて飛躍するチャンスを与えてほしいという。

 

 協会側は2月中にリオ五輪でOA枠を活用するかを含めた方向性を決める予定だが、少数派とはいえ日本代表の元「背番号10」の意見に耳を傾ける価値はありそうだ。