日本サッカー協会の次期会長を決める臨時評議員会が31日に都内で開催され、田嶋幸三副会長(58)が第14代会長に就任することが決まった。

 有効投票数74票のうち40票を得て、原博実専務理事(57)の34票をわずかに上回った。3月下旬の役員改選で正式に新会長に選任されるが、果たして何を行うのか。

 国際サッカー連盟(FIFA)理事との兼務になる田嶋氏は「FIFAの意思決定の場にいることで(大会の)招致活動はやりやすくなる。協会が100周年を迎える2021年にFIFA総会を日本で、23年は女子W杯をやりたい。20年は東京五輪でサッカーの成功、そして20年はフットサルW杯も招致しようとしている」と力を込めた。

 また女性幹部の登用についても「もちろんしなければいけない。マニフェストの中でも女性副会長の復活をうたっている」と、副会長職を増員したうえで女性枠の設置に意欲満々。かねて協会入りが待望されている元なでしこジャパンの澤穂希さん(37)の動向にも注目が集まりそうだ。

 その一方で、マニフェストの柱に掲げた2019年からのJリーグの秋春制移行についてはトーンダウン。「変えるのが目的ではない。Jリーグにはガバナンスがあり、リスペクトすべき。会長が変わったら全て決めるというのは良くない。ノーという答えもありえるし、どうするのかを考えていくことが大事」

 反対意見も多かったシーズン移行には“柔軟”な姿勢を見せた。