【リオ五輪アジア最終予選】予選突破へ大仁会長が期待する意外なキーマン

2016年01月21日 16時00分

 手倉森ジャパンに協会トップが“緊急ゲキ”だ。日本サッカー協会の大仁邦弥会長(71)が本紙インタビューに応じ、リオ五輪アジア最終予選を兼ねるU―23アジア選手権(カタール)で準々決勝(22日、対イラン)進出を決めた日本の戦いぶりを総括した。五輪6大会連続の出場権獲得を厳命する大仁会長は、今後の戦いに向けて意外な選手をキーマンに指名した。

 

 ――U―23代表の戦いぶりについて

 

 大仁会長:順調にきている。初戦(13日)の北朝鮮は鍛えられたいいチームで、そこに勝てた。早い時間に1点を取った後、無失点で抑えられたのは大きな自信になったはず。これまで結果がよくなくて、大会方式も集中開催。これまでと違うので心配はしていた。

 

 ――Jクラブで活躍している選手が少ない

 

 大仁会長:そこは我々の悩みでね。この年代だとJ(クラブ)の中心でやっている選手がもっともっとたくさんいていい。それは問題だなと。ただ技術的なものはしっかりしているし、試合の経験を積んでいけばよくなるのではないか。

 

 ――準々決勝に向けて

 

 大仁会長:次のイラン戦が非常に重要。伝統的に強いし、一人ひとりがしっかりしているし、体も強い。いかにパスをつないで日本のサッカーをやれるかだ。U―23はトップ(A代表)と違って経験や能力に差があるとか、そういうことはない。同じ年齢なのだから、強豪が相手でもやれるはずだ。

 

 ――手倉森誠監督(48)はどうか

 

 大仁会長:Jリーグ(仙台元監督)でやっているので勝つことを目標にチームをもっていく手腕はやはりある。(神経が)太いなと(笑い)。

 

 ――選手の印象は

 

 大仁会長:シンガポールで試合(昨年2月)をした時にミーティングで話をして「日本らしく賢いプレーをやってほしい」とは言った。戦術や駆け引き、練習など、いろんな場面で賢くと。北朝鮮戦も1―0の中、落ち着いて状況に応じたプレーができていた。落ち着いているのはいいんだけど、試合中に声を出す選手があまりいない。今どきの若者という感じで…。

 

 ――DF田中マルクス闘莉王(34)のような闘志あふれる選手が不在

 

 大仁会長:DF植田(直通=21、鹿島)がいる、植田がね。第1戦ではあれだけはね返していた。向こうも大きい選手が多い中で放り込んできていて、ああいうのには強いしね。しっかりコミュニケーションも取れているし、大丈夫。盛り上げてくれるでしょう。

 

 ――スター候補と期待する選手は

 

 大仁会長:DF室屋(成=21、明大)は大学生だけど意外にいいね。Jリーグで出ていないから、あまり見たことがなかったけど、こんな選手いたんだなと。スピードもあるし(最終予選でも)結構やれている。(同じ明大出のDF)長友(佑都=29、インテル)みたいになるかも。

 

 ――チームの好調で注目度も高まっている

 

 大仁会長:あちこちで話題になっている。いろんな会合に行くと、各種競技が五輪出場を決めていて「次はサッカーですね」と期待されている。なんとしても出場権を取ってもらわないとね。