神様ジーコと〝絶縁〟

2012年03月18日 15時30分

 日本サッカー協会が神様との“絶縁”を迫られそうだ。5大会連続の出場を目指す日本代表は、ブラジルW杯アジア最終予選で4年間日本を率いたジーコ監督(59)のイラク代表と同組になったが、アルベルト・ザッケローニ監督(58)はジーコ監督の存在を異常なまでに警戒。ザックジャパンの情報が“ジーコライン”でイラクに流出することを懸念しており、協会スタッフらは神様との交流を自粛する方針だ。

 日本と同組となったオーストラリアは元浦和のホルガー・オジェック監督(63)、オマーンは南アフリカW杯でカメルーンを指揮したポール・ルグエン監督(48)で、ともに名将。ヨルダンのアドナン・ハマド監督は2004年アジア最優秀監督を受賞した実績がある。
 百戦錬磨の指揮官ばかりだが、ザッケローニ監督が異常なまでに警戒しているのはイラクのジーコ監督だ。特に情報戦に関しては「ジーコが持つ日本情報はわれわれが持つイラク情報よりも多いだろう」とW杯最終予選に向けて、不安を漏らした。
 日本サッカー協会の小倉純二会長(73)も「ザック監督は日本が研究されていることを気にしていて、逆に中東など情報がなかなか得られない国が多いことに神経を使っている」と明かすように、今後も日本情報が流出しかねないことを問題視している。
 ジーコ監督はJリーグ鹿島でも長くプレーした元日本代表監督。日本サッカー協会にも代表監督時代から懇意にしているスタッフは多く、定期的に連絡を取り合う関係者もいる。このためザック監督が“内通者”の存在に過敏な反応を示す可能性は十分にある。
 実際にスタッフの一人は「ジーコと連絡を取り合っているような人は疑われちゃうかも。しばらくは控えたほうがいいかな」と声を潜める。対戦が終わるまではジーコ監督とのコンタクトを“断絶”することを検討するなど、配慮も口にしている。
 イタリアでもプレーした経験のあるジーコ監督と知り合いのザック監督は「ジーコ? 特にはない。他の相手と戦うのと同じだ。情報戦? 知られていることは気にしない」と強がったが、確かに協会内には“ジーコ信奉者”も多い。情報が漏れるようなことがあれば、大きな波紋が広がることは間違いない。

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