【リオ五輪アジア最終予選】手倉森監督が世界に見せる!「JAPAN WAY」

2016年01月13日 16時00分

【カタール・ドーハ12日発】U―23日本代表の手倉森誠監督(48)がもう一つの野望を掲げている。リオ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23選手権が開幕し、日本は1次リーグ初戦(13日)で北朝鮮と対戦する。手倉森監督は6大会連続の五輪出場権の確保を最優先に臨むが、目的はそれだけではない。ロシアW杯へ向け低空飛行が続くハリルジャパンに先駆け、世界各国に「ジャパン・ウェイ」を示すというのだ。

 

 手倉森ジャパンはこれまでベストメンバーを組めなかったが、昨年末の石垣島合宿からFW久保裕也(22=ヤングボーイズ)が参加し、大会前には攻撃の要となるMF南野拓実(20=ザルツブルク)が合流。欧州組が加わり、ようやく陣容が整った。

 

 それでも、リオへの切符を手にできるのはアジア枠でわずか3か国しかない。厳しい戦いが待ち受けるなか、手倉森監督は「(2018年)ロシア(W杯)での可能性ということを考えたら、何が何でも(リオ五輪に)出なくてはいけない」と出場権の確保に全力を尽くす。目標はそれだけにとどまらない。日本人らしいスタイルの追求だ。

 

 指揮官は「日本人のスタイルというのを日本人が打ち出していかないといけない」と話す。五輪アジア最終予選突破からリオ五輪本戦を戦い抜き、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)の下で迷走を続けるA代表に先駆け、日本代表のあるべき姿を世界に示すという。

 

 ハリルホジッチ監督は日本選手の弱点としてフィジカルの弱さを指摘しており、それを克服していく必要性は十分に理解している。だが、手倉森監督は「フィジカルが整っていれば、より高いレベルのサッカーができるというのは当然だけど、もっと若い世代から分からせて、もっと早く取り組まなければいけない」と語る。

 

 つまり、プロになってから強化に取り組んでも遅いということ。では、一体どんなビジョンを持てばいいのか。手倉森監督はこう説明する。「今ある体で戦おうと思ったら、デュエル(1対1の戦い)に持ち込んだら潰されるんですよ。だったら、潰されないことを理解させなければいけない。球離れとパススピードとか、連係を高めるとか、そういったサッカーをやれればいいなと思う。相手の重心、コンタクトに対して、すっとすり抜けられるような身のこなしというのは日本人にはある」

 

 もちろん結果が全てなのは承知の上。ハリルホジッチ監督の方針に反旗を翻すものではないが、五輪指揮官は自身が追い求める「ジャパン・ウェイ」の完成も視野に入れている。

 

「勝たないと、それが続けられない。だから、勝ってみせないといけない」と言葉に力を込めたが、果たして…。