【カタール・ドーハ10日(日本時間11日)発=森下久】リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねるU―23選手権に臨む日本は急ピッチで調整を行っている。厳しい戦いが予想される1次リーグ初戦(13日)の北朝鮮戦を前に、A代表にも選出されているエースMF南野拓実(20=ザルツブルク)が五輪に向けた胸中を激白した。
――アジア最終予選への意気込みは
南野:五輪出場しか考えていない。それを目指して(チームは)一つになっている。実戦的なトレーニングを積み、いよいよという気持ちは日が進むごとに感じる。メンタル的な準備でも少しずつ気持ちも引き締まっているし、試合を想定していい緊張感のなかで練習をやれている。
――連係面が不安視されているなか、練習試合では2得点
南野:試合のときはどうなるのかなという感じだったけど、味方の動きを見ながら自分がどう動くかは、思ったよりスムーズにいつも通りの感覚で入れた。今のところ問題ないかなと。細かいところは練習から要求し合っているし、よくなっていくと思う。
――北朝鮮はどんなイメージ
南野:相手の特徴はある程度頭に入っているけど、練習ではそこを考えるよりは、自分たちのサッカーを質の高いところでやれるような意識をしている。
――ザルツブルク(オーストリア)で8得点と結果を出した
南野:シュートの意識であったり、激しいプレス、タックルが来る環境に慣れたことで自分が向上していると思うし、そういうよさはここでも出していきたい。
――リオ五輪は特別な舞台になるか
南野:4年前(のロンドン五輪)に先輩が出ているのを見て「出たい」と思っていたし、サッカーはアンダー23(歳)しか出れない。自分はこのときしかないので出場したい気持ちは強い。
――日本はロンドン五輪でベスト4に進んだ
南野:(初戦で)スペインに勝って快進撃をしたのは印象に残っている。それに4位という結果。僕たちにとってハードルは高いですけど、先輩たちが残したハードルを越えられるようにやっていきたい。