【全国高校サッカー】国学院久我山“金星V”へ根拠あり!

2016年01月10日 16時00分

終了間際に劇的な決勝ゴールを決めた国学院久我山の戸田(右から2人目)

 全国高校サッカー選手権大会準決勝(9日、埼玉スタジアム)で、国学院久我山(東京A)がアディショナルタイムの劇的な決勝弾で優勝候補の青森山田(青森)を2―1で下し、初の決勝(11日、同)に進んだ。ファイナルでは2度の大会制覇を誇る名門・東福岡(福岡)に挑むが、今大会のダークホースは自信満々。下馬評を覆し、初Vをつかみ取る。

 

 国学院久我山イレブンが、また歴史を塗り替えた。初の準決勝で、青森山田に先制点を奪われながらも、前半25分にDF野村京平(18)のヘディングで同点とすると、PK戦突入かと思われた後半アディショナルタイムに、途中出場のDF戸田圭佑(17)がゴール前でシュートコースを変える技ありの決勝弾。土壇場の逆転劇で決勝行きの切符を手にした。

 

 快進撃を続ける国学院久我山は選手権に7度出場の常連校だが、いまだ全国大会の優勝経験がない。今大会に出場している3年生は全員が進学希望でプロサッカーのJリーグに進む選手はゼロ。ここまでの下馬評も決して高くなく、4強の中でも“最弱”と見られていた。

 

 劇的な勝利後の会見でも報道陣からは“ジャイアントキリング”や“ダークホース”を示唆する質問が飛び交った。

 

 しかし、清水恭孝監督は「確かに格上の相手ですが、テクニックはウチの子たちが一番だと思っています」と穏やかな口調ながらチクリ。

 

 指揮官の言葉を裏打ちするように、選手も雄弁だ。決勝で戦う東福岡は強靱なフィジカルとサイドを起点にした攻撃サッカーが武器。しかも今大会は5試合で失点1と鉄壁の守備を誇る。それでも主将のDF宮原直央(18)は「スピーディーな展開になるかもしれませんけど、自分たちの良さを出せば負ける相手ではないと思います」と自信満々。点の取り合いにも真っ向から応じる構えを見せた。

 

 昨年12月の練習試合では前回王者の星稜に4―1と圧勝。今大会も前橋育英(群馬)や青森山田といった優勝候補の名門校を破っており、夏のインターハイ王者という強豪校が相手でも物おじしていない。初めての決勝でも実力を示し、低評価を覆す。