【リオ五輪アジア最終予選】武田氏「FW浅野とMF中島がキーマン」

2016年01月09日 10時00分

 サッカー男子のリオ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権は12日にカタールで開幕する。日本は13日の1次リーグ初戦で北朝鮮と戦うが、五輪出場権が与えられる3位以内に入るためには何が必要なのか。6大会連続の五輪出場へ苦戦が予想されるなか、本紙評論家の元日本代表FW武田修宏氏(48)が徹底分析。日本のキーマンと最終決戦の行方は――。

 

【武田修宏の直言!!】五輪切符をかけた戦いは正直、厳しいものになるだろうね。この世代はイラクと韓国が2強と呼ばれていて、第2グループがオーストラリア、北朝鮮、そして日本。1次リーグ初戦でいきなり北朝鮮と対戦するけど、決勝トーナメントに進むためにもまずは確実に勝ち点を積み上げる戦い方が必要になるでしょう。

 

 日本はセンターバックのDF岩波拓也(21=神戸)とDF植田直通(21=鹿島)を軸に守備的MFの遠藤航(22=浦和)と大島僚太(22=川崎)がしっかり機能しているんじゃないかな。守備はある程度計算できるだけに、やはりポイントは攻撃。昨年12月の海外遠征でも2試合で無得点だったからね。

 

 そこで期待しているのはFW浅野拓磨(21=広島)だ。昨季はJ1で優勝したクラブの主力として活躍。大きく成長したストライカーで、クラブW杯を経験して度胸も加わった。スタメンでも好パフォーマンスを見せるだろうけど、特に試合終盤の勝負どころでスーパーサブとして起用すれば彼のスピードが生きるんじゃないかな。

 

 もう一人は10番のMF中島翔哉(21=FC東京)。テクニックに加えて突破力あるドリブルが武器で、試合の流れを変えるような違いを生み出せるのが魅力だね。

 

 今回の最終予選はホーム&アウェーではなくセントラル方式。同じメンバーで合宿生活が続くためピッチ外での取り組みも必要となる。“ドーハの悲劇”と呼ばれた1993年の米国W杯アジア最終予選も同じ方式で、当時はラモス瑠偉さん(58)や都並敏史さん(54)がムードメーカーだった。今回は誰がいつチームを和ませたり、引き締めるのか。そこは意外に重要なんだよ。

 

 中東での戦いは実質アウェーと同じ。環境は過酷だけど、同級生の手倉森誠監督(48)の手腕に期待しているし、しっかり準備して臨んでほしいね。

 

 ☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

 

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