武田修宏氏「高校生ストライカーを協会が囲い込め」

2016年01月08日 10時00分

【武田修宏の直言!】年末年始に行われた天皇杯と現在4強が出揃った高校サッカー。カテゴリーが違う2つの大会だけど、見ていると一つの「線」を感じずにはいられない。

 

 天皇杯決勝はG大阪が浦和を破って連覇を果たしたが、お互いに持ち味を貫き通した好ゲームだったね。あれほどの試合を続けていけば、Jリーグも日本のサッカーもレベルは上がる。とにかく、今年もこの2チームにJ王者の広島を加えた「3強」を中心に回っていくと見ているよ。

 

 ただ、気になったのはやはりFW陣の決定力不足。G大阪はFWパトリックが2得点を決めたけど、FW宇佐美ら日本人アタッカーは不発だったし、浦和にしても日本人選手たちが決めきれていればタイトルは手にできた。

 

 ゴール前までボールを運ぶ技術は優れていても、ネットを揺らさない限りは勝てないんだよ。

 

 そんな戦いの後に高校サッカーに目を移すと、各校のストライカーのレベルの高さに驚かされた。技術もあり、決定力も高い。このまま順調に成長してほしいと思うが、こうした逸材たちが伸び悩んでしまうのが日本サッカー界の問題点でもある。

 

 ストライカーの育成はどの国でも永遠の課題とされるが、特に日本はその弱点をなかなか解消できない。日本代表のハリルホジッチ監督も優秀なFW探しを続けているようだけど、優秀な選手は大学やJクラブに任せるのではなく、日本協会が囲い込むくらいのことをする必要があるのではないか。

 

 ☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

 

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