新キャプテン宮間にWの重圧

2012年03月29日 14時00分

 新キャプテンに最大の試練が訪れた。日本サッカー協会は23日、キリンチャレンジカップ米国戦(1日、仙台)とブラジル戦(5日、神戸)に臨むなでしこジャパンのメンバーを発表。「良性発作性頭位めまい症」で離脱中のMF沢穂希(33=INAC神戸)が外れた。その余波が新主将のMF宮間あや(27=岡山湯郷)を直撃。ピッチ内外で大きな重圧を背負うことになった。

 大きな誤算だった。世界ランク1位米国と同4位ブラジルとの対戦に向け「ベストメンバーで戦いたい」と話していた佐々木則夫監督(53)の思惑は外れた。守備の要DF岩清水梓(25=日テレ)が故障で不参加となり、エース沢も病状が回復しないため、代表招集を断念したからだ。
 ロンドン五輪に向けたテストはアルガルベカップ(3月、ポルトガル)で終了する予定だったが「今回も新たな選手にチャンスを与える」(佐々木監督)と方針転換するしかなかった。沢不在の余波が各方面に広がる中、最大の影響を受けるのは主将の宮間だ。


 佐々木監督から新キャプテンに正式指名された際、「沢とは違うチームを作り、さらにチームを成長させてほしい」との難題を突きつけられた宮間。


 アルガルベ杯では積極的に動き、うまくチームをけん引したが、当時は沢の絶大なサポートを受けての成果でもあった。しかし今大会では、宮間一人でイレブンをケアし、チームを結束させなければならない。最大の理解者を失った新米キャプテンがどこまでチームをまとめ上げられるのか。大きな試練となるわけだ。


 また宮間はピッチ内でも沢の代役として守備的MFでプレーするが、協会幹部からは「あまり機能していない」と厳しい評価を受けている。アルガルベ杯ではボールを奪っても、位置が低いために効果的な攻撃に結びつけられなかった。宮間は「もう一段高いレベル」を目指すというが、不慣れなポジションとあって、世界MVP沢との差は歴然だ。


 沢復帰のめどが立たない中、宮間がどこまでその穴を埋められるのか。宮間の出来が、なでしこジャパンの金メダル取りに大きな影響を与えることになる。

 

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