クラブW杯決勝(20日、日産スタジアム)で欧州王者バルセロナ(スペイン)が3―0で南米王者リバープレート(アルゼンチン)に快勝、4年ぶり3度目の世界一に輝いた。先制ゴールを決めたFWリオネル・メッシ(28)には、将来の“日本進出計画”が浮上している。

 腎結石のため準決勝を欠場したメッシは決勝の舞台で元気にスタメン復帰。すると前半36分、千両役者ぶりを見せつける。ゴール前でFWネイマール(23)が頭で落としたボールを激しいチャージを受けながらも見事にコントロールし、左足でゴール。復活した両エースの連係でリバープレートの堅守を打ち破った。

 この一撃で波に乗ったバルセロナは、後半にFWルイス・スアレス(28)が2ゴールを決めて完勝。攻守に圧倒して格の違いを見せつけた。大会史上初となる3度目の世界一へと導いたメッシは「“MSN”の2人とは、良い連係ができている。こういう形で1年を締めくくれたのはうれしい。今後も、より多くのタイトルを取りたい」と最強3トップを自画自賛し、勝利の喜びに浸った。

 不死身の活躍ぶりで改めて絶対的エースの存在感を発揮。そんなサッカー界のスーパースターは日本へ“進出”する計画を温めていた。欧州のサッカー関連事業にも携わる大手広告代理店関係者は「メッシは日本を非常に気に入っていて、将来的に何らかの活動を日本で行いたいとの考えを持っていると聞く。たとえば、サッカースクールという選択肢もあるのではないか」。

 メッシにとって日本は、2011年に続いて2度目の世界一を達成した記念の地。決勝前には国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトのインタビューで「いつも非常に良い印象を受けている。日本人は常に僕らを手厚く歓迎してくれる。情熱的で、同時に敬意も払ってくれる。僕は本当に日本が好きだ」と語るほどの親日家だ。

 実際に日本では自身が運営する「レオ・メッシ財団」を通じて、事業活動による収益を被災者支援や慈善団体への寄付に充てるなど積極的に動いてきた。

 今後はさらに日本とのつながりを深め、スクールの開校など日本に活動拠点を構える意向もあるようだ。

 近い将来、メッシの力で日本サッカーが飛躍を遂げるかもしれない。