【サッカー情報局】

 サッカー担当記者:日本サッカー協会の次期会長選挙に、田嶋幸三副会長(58)が7日に立候補を表明しました。

 デスク:1日に表明した原博実専務理事(57)に続いて2人目だな。

 記者:そうですね。選出管理委員会準備室に活動書類が受理された後に取材に応じた田嶋副会長は「(出馬は)ずいぶん前から考えていた。日本のサッカーの将来を、国民の皆様に伝えられる。選挙をやることは、透明性があるという自分たちの表現になる」と選挙の意義を説明しました。

 デスク:どんな公約なんだ。

 記者:代表、育成の強化や都道府県協会の自立などを柱とした9つの政策と15個のプログラムを掲げています。特に強く訴えたのは、Jリーグの秋春制移行の必要性です。

 デスク:欧州各国のリーグとシーズンを合わせるという案か。以前から話は出ていたよな。

 記者:はい。田嶋副会長は「シーズンの変更は10年前から言っている」と強調しています。「(欧州と日本間の)移籍もスムーズになる。4~5月は国際Aマッチデーもなく、最後の盛り上がりなども変わってくる」と主張していて「もう一度、議論させていただきたい」とJリーグに働きかけていく考えです。

 デスク:国際サッカー連盟の理事も務める田嶋副会長らしく“国際派”をアピールか。

 記者:ただ、秋春制への移行は賛否両論あるデリケートな問題。この公約はもろ刃の剣になるかもしれないですね。