【武田修宏の直言!!】J1第2ステージは広島が優勝し、年間勝ち点1位を獲得した。毎年のように主力選手が流出するなか、的確な補強と育成選手で穴埋めしながらチーム力を維持するのは大変なこと。改めて森保一監督(47)の手腕をたたえたいと思う。

 エースのFW佐藤寿人(33)は最終節(22日)でJ1最多157得点を記録。FW中山雅史(48=JFL沼津)と並んだけど、この大記録は森保監督の功績もあるんじゃないかな。佐藤が不振に陥ったときでも我慢して起用し続けた。さらに奮起してもらうため、あえてFW浅野拓磨(21)とも競争させた。

 こうした配慮が毎年の好成績につながっている。実際に、ここ10年の日本人指導者ではダントツの結果でしょ。しかも決してビッグクラブとはいえない広島で成し遂げたのは快挙かも。ぜひ次の日本代表監督になってもらいたいよ。

 また、川崎のFW大久保嘉人(33)は史上初の3年連続J1得点王に。これは歴史的な快挙だと思うし、メディアはもっと取り上げて評価するべき。しかしハリルホジッチ監督はなぜ大久保を代表に呼ばないのか。年齢が理由らしいが、彼以上にゴールを決めているJリーガーはいないんだけど…。

 代表というのは、そのときに最高のプレーができる選手が集まる舞台。ブラジルならば、ファンが「何で呼ばないんだ!」ってブーイングするのは間違いない。世界では30代でも代表でバリバリやっている選手は多い。日本のサポーターも声を上げてほしい。

 ☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

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