【スペイン・バルセロナ発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第5節の8試合が24日(日本時間25日)に行われ、E組のバルセロナ(スペイン)がホームでローマ(イタリア)に6―1で圧勝し、12季連続の決勝トーナメント進出を決めた。負傷から復帰したFWリオネル・メッシ(28)が今季CL初ゴールを含む2得点で完全復活した。

 エースの復活ショーにカンプノウが酔いしれた。21日に敵地で行われたレアル・マドリードとの「クラシコ」で4―0の圧勝を収め、スタジアムはさながら“クラシコ祝勝会”のムード。そのなかで、クラシコの後半途中から戦列に復帰し、この試合が久々の先発となったメッシが開始直後からローマに襲い掛かった。

 前半4分のシュートで幕を開け、3分後にはMFブスケツのパスからネットを揺らしたがオフサイドの判定。同9分にもゴール右にわずかにそれるシュートを放ち、スタンドを沸かせた。

 同15分にスアレスが先制点を挙げると、その3分後に待望の瞬間がやってきた。ゴール前でネイマール、スアレスと立て続けにワンツーでローマ守備ラインを突破し、最後はGKをかわしてループシュート。遅ればせながら今季CL初ゴールを奪った。

 前半終了間際にスアレスの得点でリードを広げ、後半11分にメッシのアシストでDFピケがゴール。その4分後にはネイマール、スアレスとつながれたボールをメッシが押し込んでこの日2点目、CL通算79得点目を決めた。終了間際にローマFWジェコのヘディング弾で失点したものの、FWトッティ、MFジェルビーニョ、MFデロッシを故障で欠いたローマを完膚なきまでに打ちのめした。

 これでE組1位での1次リーグ突破が決定。メッシは「プレーしている間の調子は良かったし、自信を取り戻して楽しんでいる。(MSNトリオは)勝利を義務付けられているからね」とキャプテンマークを巻いた責任の重さを口にした。クラシコ圧勝から続く勢いはまだ止まりそうにない。