リオ五輪出場を目指すU―22日本代表候補は23日、神奈川県内で合宿をスタートさせたが、チャンピオンシップ(CS)決勝(12月2、5日)を控えるJ1広島のMF野津田岳人(21)の胸中は複雑だ。

 公式戦を残すJクラブの選手は招集しない原則があるなか、野津田は同代表に合流。「(23日は)チームがオフですし、レベルアップを優先した。ここに来れてよかった」と前向きに話したが、同僚で同代表の主力FW浅野拓磨(21)は不参加とあって、クラブ内の“温度差”が浮き彫りになった。

 それでも、来年1月の五輪アジア最終予選(カタール)に向け「J(リーグ)で出れていないので、ここでアピールしなければいけないと思います」。チーム内の評価を覆すためにも、まずは同代表での生き残りに全力を注ぐ覚悟だ。