W杯アジア2次予選、シンガポールとカンボジアのアウェー2連戦に連勝したサッカー日本代表は18日、羽田空港に帰国した。この日は「プレミア12」の台湾ラウンドを戦った野球日本代表の侍ジャパンもほぼ同時刻に到着。日本のスポーツの2大代表チームが“ニアミス”する珍しい事態となった。

 先に姿を現したのは侍ジャパン。予選を全勝突破し、準々決勝のプエルトリコ戦も完勝で準決勝進出を果たした小久保裕紀監督(44)や選手たちは、500人を超えるファンから大きな歓声が送られた。

 それから約30分遅れて到着したハリルジャパンを出迎えたのはわずか50人ほど。今回の2連勝の立役者となったMF柏木陽介(27=浦和)はほとんど注目されることなく、閑散とした空港ロビーを歩いていった。

 17日のカンボジア戦の平均視聴率はハリルホジッチ監督就任後としては3位となる16.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と健闘したが、突き付けられた現実は厳しい。侍ジャパンとの格差を埋めるにはW杯まで連勝街道を突き進むしかない。