【カンボジア・プノンペン15日発=山井雄神通信員】ロシアW杯アジア2次予選カンボジア戦(17日)に臨む日本代表は厳戒警備のなか、冒頭15分を除き非公開で練習を実施した。グループ最下位国との対戦を前にMF香川真司(26=ドルトムント)は、楽勝ムードに警鐘を鳴らした。

 予選E組で得点1、失点19の6戦全敗と低迷するカンボジア戦に向けて、香川は「2次予選というのは僕らのほうがレベルが高い。勝って当たり前と思って臨んでいるが、しっかり準備しないと(6月にホームで対戦した)シンガポール戦のように引き分けてしまう」と、気を引き締めた。

 もちろん10番を背負う香川がハリルジャパンをけん引していく。「ドルトムントとは役割も求められていることも違うし、別物。どっちにしても攻撃のところで結果を求められている。どんどんボールを受けて周りを生かしながら、そして自分も生きていかなければならない」と話した。

 一方で、12日の同シンガポール戦ではMF柏木陽介(27=浦和)やFW金崎夢生(26=鹿島)ら、スタメンに抜てきされた選手が活躍。カンボジア戦も新戦力のテストが行われることに「この時期は試していくべき。逆にいろいろな選手が出ても、その中でしっかり勝ち切れるようにしていきたい」と力を込めた。