【スペイン・バルセロナ発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第4節の8試合が4日(日本時間5日)に行われ、E組のバルセロナ(スペイン)はボリソフ(ベラルーシ)に3―0で完勝。FWネイマール(23)とFWルイス・スアレス(28)の二枚看板がその力を誇示した。

 故障のエースFWリオネル・メッシ(28)がいなくても、ネイマールとスアレスの南米2トップがいればバルサは強い。カンプノウにやってきたベラルーシ王者はまったく歯が立たず、3つのゴールを献上してカタルーニャの地を離れた。

 負傷明けのMFイニエスタが復帰し、攻守のつなぎ役を得た2トップは抜群の連係を披露。前半19分にMFラキティッチが負傷退場するアクシデントに見舞われたが、同30分にMFムニルがPKを獲得。これをネイマールが助走なしの態勢から左隅に決め、遅ればせながら今季CL初ゴールを挙げた。

 これで主導権を握ったバルサは後半15分に追加点。左に流れたネイマールのパスを受けたスアレスが右足のトーキックでゴールネットを揺らした。これでスアレスはバルサ移籍後、公式戦57試合で37点目をマーク。ディエゴ・マラドーナ氏が1982年から2季かけて記録した38得点まであと1点に迫った。同38分にはスアレスが右サイドを突破し、ネイマールにラストパスを送って3点目。2人でボリソフ守備陣を切り裂いた。

 メッシやネイマールの脱税疑惑、カタルーニャの独立問題、さらにはハロウィーンの仮装をした選手たちがヘタフェの会見に乱入して謝罪するなど、最近のバルサはピッチ外のネガティブな話題ばかりが目立つ。そんななかでの快勝劇だけに、サポーターも「試合に満足している。この調子でいきたい」というネイマールの言葉とともに留飲を下げた。