日本サッカー協会の田嶋幸三副会長(57)が21日、スイス・ジュネーブで行われていた国際サッカー連盟(FIFA)の臨時理事会から帰国し、来年2月に行われる次期会長選について口を開いた。

 質問は自然と金銭問題で活動停止処分となった欧州サッカー連盟(UEFA)会長のミシェル・プラティニ氏(60)の立候補可否に集中したが「(処分の)具体的な日にちが公になっていないので申し上げられません」と言及を避けた。

 一方で、出馬を示唆していたアジアサッカー連盟(AFC)のサルマン会長については「(出馬の)意思表示はしています。本人とも話をしました」と認めた。

 プラティニ氏の出馬が不透明となったことで「大仁会長や私のところにも(複数の候補者から)支持の依頼が来ています」と次期会長の座をめぐる争いは一気に混戦模様となった。金銭問題に揺れるサッカー界の改革をけん引するのは誰になるのか。波乱はまだまだ収まりそうもない。