サッカー元ブラジル代表MFで1994~96年にJ1鹿島などで活躍したレオナルド氏(46)が16日、Jリーグの村井満チェアマン(56)を表敬訪問した。


 名門ACミランやインテル(ともにイタリア)で監督も務めた同氏はかつて所属したJリーグに深い思い入れがあるという。しかし拠点を置くイタリア・ミラノやブラジル・リオデジャネイロで生活している限り、全く動向すらつかめない。そこで村井チェアマンに「海外ではJリーグの情報が少ない。もっと発信してほしい」と注文した。


 低迷打破をもくろむJリーグはすでにアジア戦略をスタートさせ、さらなる市場拡大を狙っている。だが、まだ欧州や南米での認知度は低く、今後マーケットを確立させるためには、さらなるPRが欠かせない。村井チェアマンは「Jリーグをいろいろな国に売り込んでいこうと思っている。(レオナルド氏のような)Jリーグで活躍した方に協力をしてもらえれば」と要請した。


 これに同氏が「喜んで」と快諾すると、村井チェアマンは目を輝かせて、Jリーグで活躍した外国人選手による「インターナショナルOB会」の結成を“提案”。組織化することでジーコ氏(62=元鹿島)、ドラガン・ストイコビッチ氏(50=元名古屋)、ギド・ブッフバルト氏(54=元浦和)、ドゥンガ氏(51=元磐田)、エムボマ氏(44=元G大阪)ら有力OBに「Jリーグ」を世界に広めてもらうわけだ。


 村井チェアマンは世界各国プロリーグを組織化した「世界リーグフォーラム」の会合で11月末に渡仏する予定でレオナルド氏と再会を約束した。人気面でラグビーをはじめ他競技に押されぎみだが、元スター選手の知名度を生かして、世界進出を加速させる。