FIFA汚職問題さらにドロ沼化 IOC会長が「外部から会長」と助言

2015年10月11日 09時00分

 国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会から90日間の暫定的な活動停止処分を受けたゼップ・ブラッター会長(79)が、FIFAの上訴委員会に不服申し立てをしたと9日、会長の弁護士が明らかにした。また、同じ処分を受けたミシェル・プラティニ副会長(60=欧州サッカー連盟会長)も上訴委に申し立て。さらに倫理規定違反を理由に6年間の活動停止などの処分を受けた韓国の鄭夢準元副会長(63)は、処分が会長選立候補を妨害する謀略だとして、来週にスポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を含むあらゆる法的対策を取ると表明するなど、騒動はさらに泥沼化している。

 こうした事態を受け、英スカイスポーツ(電子版)はFIFAが緊急理事会の開催を検討していると報じた。その中で、来年2月26日に予定されている会長選の延期も議題に上るとしている。

 会長選の立候補は5か国以上からの推薦が必要だが、これをクリアできているプラティニ氏や鄭氏の立候補が不可能になると、立候補者そのものが揃わない可能性がある。立候補に前向きな元日本代表監督のジーコ氏(62)など多くの有力者がこの規定の緩和を求めているが、それも期待薄。プラティニ氏や鄭氏を支持している地域・協会が別の候補者に鞍替えしない限りは、会長選をどれだけ延期しても立候補者不在の状況に変わりはない。

 それだけに国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(61)はFIFAの新会長候補を外部から迎えるべきという考えを表明。現行ルールではサッカーと無関係な人物の立候補は事実上困難だが、そうした規定の撤廃こそがFIFAの再建につながるとの見方だ。

 いずれにせよ、今のままでは12月に日本で開催されるクラブW杯や、来年1月開催予定の「FIFAバロンドール」表彰式は会長、副会長が不在という異例の事態となるだけに、一刻も早い新体制発足が望まれる。