バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が新戦力の“積極テスト”を明言した。

 日本サッカー協会は1日、W杯アジア2次予選シリア戦(8日、オマーン)と国際親善試合イラン戦(13日、テヘラン)に臨む日本代表メンバー23人を発表。ハリルジャパンでは初めてFW南野拓実(20=ザルツブルク)とDF塩谷司(26=広島)が選出を果たした。

 特に、決定力不足解消の救世主として南野に寄せる期待は大きい。「常に点を取る。リーグ戦でもカップ戦でも。ゴール前でしっかり合わせてくる。右でも左でもできる。特に面白いのは、ボールがないところのプレー。現代フットボールに適応するアタッカーだ」とそのプレースタイルを細かく解説しながら大絶賛。今季公式戦で早くも8ゴールを量産する得点力を高く評価した。

 そして「数年後には日本代表にとって、とても効果的な選手になる」と将来の代表エースにまで“指名”した。

 シリア戦は2次予選の天王山になるため現時点のベストメンバーで臨むが、親善試合となるイラン戦は「若い世代を信頼して使いたい。何人かの選手をトライしたい。選手の可能性を見たい。リスクを取る」と大幅にメンバーを変えて新戦力の起用を断言。「たとえば南野、塩谷。テレビと実際に見る姿は違う」とアジアの強豪を相手にどれだけ通用するか、そして代表に適応できるか直接チェックする構えだ。

“ハリルの至宝”のA代表デビューに注目が集まりそうだ。