“就職活動中”の元日本代表GK川島永嗣(32)はいったいどこへ行くのか。

 昨季限りでベルギー1部スタンダールを退団した川島は、欧州でのプレーにこだわって移籍先を探している。日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(63)のツテも頼ったが、いまだに所属クラブが決まっていない。22日には自身のブログで「ここまでくると(中略)はっきりした答えというのは正直なところ分かりません」と苦悩を吐露し、袋小路に陥っている状況だ。

 W杯2大会に出場した日本の守護神も、所属クラブがないため、ここ最近は招集されていない。代表復帰に向けて一刻も早くチームを見つけたいところだが、移籍先探しがここまで難航しているのは「チャンピオンズリーグに出て、そして欧州の大きなチームに」という本人の“高望み”が原因。実際、少しハードルを下げれば可能性は広がりそうなのだ。

「欧州主要リーグでは1部はもちろん2部でも無理でしょうね。ただ、東欧の中堅国なら、比較的実力のあるクラブが興味を示している」と代理人事務所の関係者が話す。

 ルーマニアやキプロス、スロベニア、ラトビアといった日本人選手が在籍したことのある東欧国のリーグからは関心を寄せられており、複数クラブが調査に着手。特にキプロスやスロベニアは近年、欧州CL本戦にも進むクラブが現れるなど実力を伸ばしている。ここなら「CLに出たい」という川島の希望にも合致する。

“身の丈”に合ったクラブで裸一貫出直しするしか道はなさそうだが…。