日本代表は9日、アフガニスタン戦を戦ったイランから帰国した。搭乗機の到着が遅れたため、欧州組を除く代表一行は午後11時すぎに羽田空港に降り立った。ロビーでは深夜にもかかわらず居合わせたファンら約100人が出迎えた。

 ハリルホジッチ監督は次のシリア戦(10月8日、オマーン)を見据えて「次の相手が一番強いと思っている。しっかり準備したい」。3連勝でE組首位のシリア戦は2次予選の天王山。気合が入るのは当然だが、指揮官は「過去に日本を倒したことがある」と警戒している。

 日本代表はシリアに通算7勝1分けの無敗。だが、2012年2月のロンドン五輪アジア最終予選ではU―23日本代表が1―2で苦杯を喫した。ロングボールを多用してフィジカルで押し込んでくる厄介な相手。さらに当時のU―23世代が現在のA代表に多く選出されており、油断できない。

 負ければ2次予選の1位通過に黄信号がともるだけに、ハリルジャパンにとって正念場となりそうだ。