オレンジ軍団が大ピンチだ。サッカーの欧州選手権予選が6日(日本時間7日)に各地で行われ、A組のオランダは敵地でトルコに0―3で敗れ、勝ち点10の同組4位に後退。自力での本大会出場が消滅し、敗退が現実味を帯びてきた。

 本大会に無条件で出場できるのは各組2位以内(9組)と同3位の最も成績がいいチーム。残る3位の8チームがプレーオフに回る。7試合終了時点で2位チェコとの勝ち点差が6となっていたオランダにとっては、同組3位でのプレーオフ進出が現実的な目標となっていた。

 それだけに、勝ち点1差の4位トルコとの直接対決で3位を死守したいところだったが、FWロッベンを故障で欠くオランダは攻守にチグハグ。前半8分に先制を許すと、FWナルシンがGKとの1対1を決められず嫌な雰囲気が充満した。

 そんななかで前半26分、自陣でパスカットされて再び失点。後半に入ってもFWデパイを中心とした攻撃陣が機能せず、同40分に痛恨の3点目を献上して勝負がついた。

 A組はアイスランドがカザフスタンと0―0で引き分けて勝ち点19。2位チェコもラトビアに2―1で勝って同19とし、ともに本大会出場を決めた。B組のベルギーはMFアザールの得点でキプロスに1―0で勝って勝ち点17で2位をキープ。H組のイタリアはホームでブルガリアに1―0で勝ち、勝ち点18で首位を守った。