Jリーグ・ナビスコカップ準々決勝第1戦が2日、各地で行われ、J1第1ステージ優勝の浦和が新潟に0―5と大敗した。浦和が新潟に負けるのは、なんと9年ぶり。8月29日のリーグ横浜M戦も0―4で落としており、2試合合計で9失点とまさかの大乱調だ。

 浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督(57)が「我々は危機的状況にある」と話したように、前半アディショナルタイムに新潟の速いリスタートで先制を許すと、後半はカウンター攻撃を受けて大量失点。GK西川周作(29)、FW興梠慎三(29)が代表で不在、DF槙野智章(28)が負傷離脱したとはいえ、あまりにもお粗末な内容だった。

 1シーズン制だった昨季も首位で走りながら、終盤に大失速してV逸。イレブンは2ステージ制に変更になった今季、リーグ優勝に当たる「年間勝ち点1位」を最大目標に掲げてきた。しかし、2試合連続の大敗で昨年の悪夢もよみがえる。“赤い悪魔”は正念場を迎えそうだ。