電撃結婚・澤穂希に引退の予兆?

2015年08月13日 06時00分

結婚を発表した澤は満面の笑みで花束を受け取った

 なでしこジャパンの大黒柱で2011年度の国際サッカー連盟(FIFA)女子年間最優秀選手にも輝いたMF澤穂希(36=INAC神戸)が8日に結婚したと、所属クラブが11日に発表した。お相手は30代の男性。名前や写真の公表はしていないものの、突然の発表にサッカー界は祝福ムードに包まれた。その一方でこのタイミングでの発表に、来年いっぱいでの現役引退も浮上。人妻となった“クイーン”の去就問題が大きくクローズアップされている。

 なでしこジャパンのレジェンドの突然の入籍発表という明るいニュースに日本中が沸いた。澤はクラブを通じて報道各社に「彼とは10年来の友人であり、昨年末からお付き合いをさせていただき、今年に入り結婚を意識するようになりました。私の良き理解者であり、何事にも一生懸命に全力で取り組む彼の責任感の強さに惹かれました」と幸せいっぱいの直筆メッセージを配信。この日の練習後にはチームメートにも照れながら「人妻です」と入籍の事実を伝えると、背番号と入籍日の「8」にちなんで8回の胴上げをプレゼントされた。

 気になるお相手は2歳年上の元Jリーガーで現在はJ1クラブに勤務している。澤に近い関係者によると交際をスタートさせたのは昨年11月。そして今年2月には結婚の意思を固めたという。

 この間の前後はなでしこジャパンのカナダ遠征(昨年10月)からアルガルベカップ(今年3月、ポルトガル)までで、澤は代表メンバーから外れていた。「何かを考えるタイミングになったのでは。代表活動があるとそういう(恋愛モードの)スイッチを入れるのは難しいから」(関係者)。全てをかけてきたなでしこジャパンから遠ざかったことが結婚を後押しする結果となったようだ。
 実は、親交が深い本紙評論家の元日本代表FW武田修宏氏(48)と4月にテレビ番組の収録で一緒になった際、こんな言葉を漏らしていた。

「来年あたり、神戸を離れて東京でのんびり暮らしたいな」

 これについて武田氏は「結婚するとは思わなかったけど、何か区切りをつけようとしていると感じた。今思うと、そういうことだったのかな。いずれにしても本当におめでたいことだし、幸せになってほしいね」とコメント。ちなみに、澤に祝福メッセージを送ったところ「武田さんも早く結婚してください」と返信があったという…。

 澤は過去、一度だけ結婚を考えたことがあった。米女子プロリーグ「アトランタ・ビート」に所属した2000年、チームのスカウトで米政府捜査官でもあった男性と交際。03年の同リーグ休止の際にはサッカーをやめて、米国で男性と一緒に暮らすつもりだった。だが、その男性から「サッカーをやめて後悔しないのか。君には専業主婦は似合わない」と言われ、別れを決意。以後はサッカーに打ち込んだが、結婚願望が失われることはなかった。

 とはいえ、この時期の入籍はさまざまな臆測を呼んでいる。あまりに唐突だったため「おめでた」とも思われたが、関係者は共同通信の取材に対して妊娠を否定。サッカー界でも澤のパートナーの存在を知っている者は少なく、かつて澤が所属した日テレ・ベレーザ関係者も「10年来の友人というなら私たちも名前を聞けばわかると思うけど、みんな知らない。なぜ今(の入籍)だったんだろう」と首をひねる。

 澤はカナダ女子W杯で「W杯は最後」と公言したが、来年のリオ五輪に向けて「現役である以上は狙います」と意欲を見せている。それだけに武田氏は「五輪が終わったら、そのシーズンで現役を引退するのでは」と予測。だが、一方で澤に近い関係者は「彼女はかつて『サッカーと自分、どちらを選ぶんだ』と言ってきた男に対し『サッカーに決まってるじゃない』と言ったほど。その彼女が結婚するのだから、相手は彼女を100%理解しているはず。環境が落ち着いたことで彼女のサッカー寿命も延びるのでは」とみている。

「これからもお互いを思いやり、支え合いながら二人で明るい家庭を築いていきたいと思います」という澤は今後、どんな道を選ぶのだろうか。