ロドリゴ監督が「カズ主将」任命

2012年09月28日 12時00分

 キング・カズこと元日本代表FW三浦知良(45=J2横浜FC)がキャプテン就任へーー。11月のフットサルW杯(タイ)に臨む日本代表候補に選出されたカズは25日、横浜FCの練習に合流するため合宿を切り上げた。わずか1日半の参加だったが、ミゲル・ロドリゴ監督(42)はカズをチーム主将に任命する方針。さらには「ドーハの悲劇」と「フランスW杯メンバー落選」というカズにとっての“屈辱”をメンバーに伝承することを求めた。

 カズは合宿2日目の午前練習に参加。張りが残る首と肩をテーピングで固定していたが、状態は上向きのようだ。また、ポルトガル語とイタリア語を駆使し、スペイン語を話すロドリゴ監督と戦術確認を行った。

 ロドリゴ監督は本紙の取材に「カズが主将? ゲームキャプテンではないけどね」と笑顔を見せた。サッカーでは試合中に務めるゲームキャプテンと、ピッチ外のまとめ役となるチームキャプテンの2種類がある。兼務が多い中、チームキャプテンにはカズを指名する方針という。

 さらにロドリゴ監督は「何よりゴールを期待しているし、ピッチ内外でのリーダーシップにも期待を寄せています。彼は、ほかの選手たちにいろいろな話をしてくれると思う。そこで自然とドーハの悲劇や、フランスW杯の話にもなるだろう」と話した。


「ドーハの悲劇」とは、1993年の米国W杯アジア最終予選で日本代表が最終イラク戦のロスタイムに失点し、W杯出場を逃した時のこと。また、ロドリゴ監督が言う「フランスW杯」とはカズが最終選考で代表から落選したこと。いずれもカズにとっては屈辱的な事件だ。

 そんな“負の遺産”をロドリゴ監督はあえて本人に語らせる意向だが、どんな意味があるのか。フットサル連盟関係者によると、日本のエースとして君臨したカズが、2度もW杯出場がかなわなかったことを選手に伝えることで、モチベーションを高めるのが狙いという。

 大きな役割を課せられたカズだが、横浜FCに戻るため、この日の午前で合宿を離脱。だが「いい雰囲気で迎え入れてくれたので入りやすかった。次のキャンプ(10月1日から)では、もっと前に進めると思う」(カズ)と充実の表情で名古屋を後にした。今後はキャプテンとして、これまでの経験を武器に同代表をけん引していく覚悟だ。