なでしこジャパン 東アジア杯で今度こそ世代交代

2015年07月22日 16時00分

大胆なメンバーを選出した佐々木監督の狙いとは?

 日本サッカー協会は21日、東アジアカップ(8月1日開幕、中国・武漢)に臨むなでしこジャパンのメンバー23人を発表した。佐々木則夫監督(57)は準優勝だったカナダ女子W杯の主力を外し、次代を担う若手イレブンを中心に編成した。大幅な戦力低下は否めず惨敗する危険性もあるなか、リオデジャネイロ五輪金メダルへ向けてチームの底上げを図る。

 

 メンバー表には、国際Aマッチデー外のため招集できない海外組はともかく、キャプテンのMF宮間あや(30=岡山湯郷)やMF川澄奈穂美(29=INAC神戸)といったカナダ女子W杯での国内組主力もいなかった。

 

 佐々木監督は「構成としてはW杯で出場時間の少ない選手たち、日本のリーグでのパフォーマンスを評価した選手たち、彼女たちがリオ五輪になでしこジャパンとして出るという思いを強く持って、この大会に臨んでもらいたい。そういう可能性のある選手をエントリーした」と説明した。

 

 チーム若返りへ強い決意を込めたが、今大会はわずか2枠を争うリオ五輪アジア最終予選(2016年2月29日開幕、大阪)で対戦する北朝鮮、韓国、中国との前哨戦。そんな大事な大会を“一軍半”で挑めば、惨敗の可能性も十分にある。となればリオ五輪までの続投が基本方針とはいえ、指揮官の進退にも異論が出かねない。

 

 実際、日本サッカー協会の野田朱美女子委員長(45)は「現在の契約は東アジアカップが終わったあとの秋まで。その後どうするかは(カナダ女子W杯、東アジアカップを)検証しないといけない」と話しており、佐々木監督の契約延長が完了しているわけではない。

 

 あえて最悪の事態を誘発するような選出はなぜか。佐々木監督が「(今回のメンバーからリオ五輪に)最低でも3分の1。できるだけ多く入ればベスト」と話すように、リオでの金メダルを見据えているからだ。あるJクラブ関係者も「このタイミングで思い切ったことをやらないと、また同じメンバーでってことになりかねない。それではチームの底上げにつながらないと思ったのでは」と意図を推測した。

 

 大きなリスクを冒しても佐々木監督はなでしこ最大の課題「世代交代」を進めるということか。思い描くような展開になれば、なでしこジャパンの未来は明るいが、果たして…。