J1横浜Mがハリルジャパンへの“巻き返し”を狙っている。第2ステージ第2節(15日)では柏に0―1で敗戦。第1ステージ終盤から悪い流れが続いているが、それは日本代表に対しても同じ。昨年のブラジルW杯でMF斎藤学(25)がメンバー入りしたのを最後に、代表に選手を送り出していないのだ。

 横浜Mの嘉悦朗社長(59)は「マリノスは伝統的に代表、しかも主力がいるチームだったから(斎藤)学や(DF栗原)勇蔵(31)には“元代表”のままでは困る。それに今後は(予備登録に唯一選出のMF)喜田(拓也=20)ら若手も代表へ入れるように育てていかなければ」と語り、名門クラブとして代表への大量供給を誓った。

 そのための“秘策”もある。かねて、業務提携するシティー・フットボール・グループ(CFG)の所有するマンチェスター・シティー(イングランド)やニューヨーク・シティー(米国)に選手を留学させるプランが浮上していたが、これをいよいよ実行に移す。嘉悦社長は「レベルの高いところでプレーすれば刺激になるはず」と期待する。

 すでにユースのFW和田昌士(18)がマンチェスターCのU―18に短期留学した実績もある。かつて日本代表の供給源とも言われた名門クラブが、リーグ成績とともに“完全復活”を目指す。