日本初のサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」初年度で負傷者の続出という深刻な課題が浮き彫りになり、岡島喜久子チェア(理事長)が見解を示した。

 女子のプロリーグとして日本サッカー協会の肝いりで発足したWEリーグは、22日に初年度のシーズンを終えた。

 25日に行われた理事会後に会見した岡島チェアは今季を総括。その中で、前十字靱帯に関連した重傷例が目立ったことについての見解を求められ「トレーナーが各クラブにいるが、(ケガの)予防に関して長けている方、いない方がいると思う」とクラブ間でトレーナーの力量に差があることを問題視した。

 その上で「リハビリに長くかかってしまうこともあり(ケガを)減らす方向でクラブにも努力してほしい」と予防策を講じるよう強く求めた。

 また、野仲賢勝専務理事は「練習環境なのか、日程なのか、シーズンのところなのか、いくつか要因があると思っている。なんでケガ人が増えたのか把握していきたい。リーグに起因するところなのか、クラブの何かに起因するところなのか実態を明らかにしていきたい」と原因究明に乗り出す方針を示した。

 大きな期待とともに始まった女子プロリーグだが、ケガの頻発で選手がまともにプレーできなければ大問題。WEリーグにとって重要案件となりそうだ。