サッカー・カナダ女子W杯で準優勝に終わったなでしこジャパンが7日、帰国。千葉県内のホテルで会見した佐々木則夫監督(57)は「選手たちのファイナルに行きたいという思いがかなった。チームワークもよく、しっかり準備してやってくれた。決勝でも点差はついたが、最後の最後まで頑張ってくれた」とイレブンの労をねぎらった。

 その一方で、指揮官は早くも先を見据えた。来年のリオ五輪に向け「今日から一歩が始まる。この経験を次のなでしこにもつなげていかないといけない」と再スタートを強調。「(8月の)東アジアカップの準備がある。まずは選手たちの週末の試合が気になる」と12日に再開するなでしこリーグの視察へ足を運ぶ予定だ。

 東アジアカップ後の続投にも「まずは自分の契約(期間)内の仕事をしっかりした後に、次があると思っている」。

 そのうえで、来年3月予定の五輪アジア最終予選では今大会8強の中国、オーストラリア、さらにベスト16の韓国に加え、ドーピング違反で今大会に出場できなかった北朝鮮とわずか「2」の出場枠を争うとあって「リオへの切符を手にしたわけではない。アジアでの2枠は厳しいプレッシャーがかかる」と難しさを口にした。