【なでしこジャパン】澤が“後継者”に岩渕を指名

2015年07月08日 16時00分

大黒柱の澤(右)は次世代エースに岩渕(左)を指名した

 カナダ女子W杯を準優勝で終えて帰国したなでしこジャパンの10番、MF澤穂希(36=INAC神戸)が7日、自身の“後継者”としてFW岩渕真奈(22=バイエルン・ミュンヘン)に未来を託した。今回が「最後のW杯」と明言したチーム最年長の澤は、今大会で活躍した最年少ストライカーをチームのけん引役に指名。今後は自らの経験を伝授していく。

 

 なでしこのレジェンドが天才ドリブラーに大きな期待を寄せた。澤は準々決勝オーストラリア戦で値千金のゴールを決めた岩渕について「これから日本代表を背負っていってほしいし、背負っていかなくてはいけない選手。18歳からW杯メンバーに入り、今大会も一番年齢が下。他の選手よりも経験がある。生かしてほしい」と話し、エールを送った。

 

 澤と岩渕は早くから才能を発揮し、常に周囲から大きな期待を集めていたという共通点がある。澤は15歳で初代表、16歳で1995年のスウェーデンW杯メンバーに選出されて、現在も第一線を走り続けている。一方の岩渕は16歳でA代表入り。前回のドイツ大会では18歳でW杯デビューを果たした。ロンドン五輪を経て今回のW杯できっちり結果を残した。

 

 いつの時代も代表の中心でチームを引っ張ってきた澤は岩渕の苦労と努力、実力を知るからこそ自らの役割を託す存在に指名した。これまでの経験を岩渕に伝授する時間も残されている。今大会を最後のW杯と位置づけている澤だが、16年リオ五輪については「現役でやっている以上は狙いたい」と話す。再び代表チームでプレーする際に、英才教育を施すことになりそうだ。

 

 日本サッカー界のキング・カズこと元日本代表FW三浦知良(48=J2横浜FC)からは「澤さんはまだ伸びる要素がある。本人が信じれば(4年後のW杯も)行けると思う。じっくり考えたらいいんじゃないかな」と熱いエールを送られた。これには女王も「カズさんにそう言ってもらえて光栄です」と笑顔を見せた。

 

 今大会は控えメンバーとしてベンチから選手を鼓舞し、チームをサポートする裏方役としても奮闘した。澤は「サブも一丸となっていけた。いろいろ学べた大会だった」とプレー以外にもまたひとつ経験を増やした。これからは後継者も育てつつ、なでしこの未来に貢献する。