【サッカー女子W杯】なでしこ準V たて続け4失点で列島悲鳴

2015年07月06日 16時00分

渋谷ディスカスで試合に見入るサポーター

 楽しかった週末が終わり、普段なら憂うつになりがちな月曜日の朝、列島が熱くなった。日本時間午前8時開始のサッカー女子W杯カナダ大会決勝戦・日本VS米国で、日本女子代表「なでしこジャパン」に声援を送る人々が各地で行われたパブリックビューイング(PV)やテレビ中継が見られる飲食店に集結。バンクーバーへ届けとニッポンコールが響いたが、序盤たて続けの失点に悲鳴が上がり、ため息に変わった。

 W杯などのたびに盛り上がる東京・渋谷では、スポーツバー「渋谷ディスカス」で行われたPVに、30代の夫婦が7時過ぎに一番乗りで駆けつけた。出勤前に参加した夫は「出社時間が10時過ぎなので、延長に入らなければギリギリ間に合う。やっぱり決勝なんで、仕事前にみんなで盛り上がって元気をつけたい」。夫人のほうは「今日は休みだったんで、とりあえずついてきました。この後、友達と会う予定の方が大事」と眠そうな様子で話した。

 代表戦の時は必ず同店のPVに参加する大学院生の男性は「ゼミには全然間に合わないけど、こっちの方が大事。先生には暗黙の了解で許してもらってます」とサッカー愛を強調。

 DF有吉佐織(27=日テレ・ベレーザ)が勤めるサッカースクール「クーパー・コーチング・ジャパン」では、社員約50人が通常より2時間以上早い7時台から東京・南青山の本社ビルに“出勤”。特大スクリーンを設置したホールで決勝戦に出場した同僚の雄姿を見守った。

 会場は試合前から「ニッポン、ニッポン」コールで沸き立ち、有吉が大写しになるとひと際大きな歓声に包まれた。立川校コーチの白石祐太さんは日の丸ハチマキ、カチューシャにボール形メガネで気合十分。「朝5時に家を出てきました。昨日から興奮して眠れなかったけど、全然眠くありません!!」。石橋慎二社長は「社員のみならず関係者全員に勇気を与えてくれた。MVPなら特別なボーナス、あるいは休暇を取って佐賀に戻って親孝行してこいと航空券を出すことなどを考えている」と話した。

 有吉の地元・佐賀県でも、公民館に両親をはじめ100人が応援に駆けつけた。秀島敏行佐賀市長は試合前、「優勝してもしなくても、佐賀に帰ってきてお祝いさせてほしい」。

 大阪ではNHK大阪ホール(大阪市)に、500インチの巨大スクリーンで試合を観戦しようと1000人以上が集まった。

 兵庫県伊丹市の男性会社員(40)は「どうしても生で見たかったので、この日のために会社を休みました。澤選手に最後の花を飾ってもらいたいです」。堺市の会社員吉井智香さん(30)は「9時から仕事なので、8時半にはここを出ます。めっちゃ試合の続きが気になると思うけど、家でテレビで見るより大勢で観戦したほうが面白いと思うので、友達に付いて来てもらいました。試合途中で抜け出して、2人で会社に向かいます」と話す。

 試合は立ち上がりから日本がたて続けにゴールを許すまさかの展開。渋谷では1点目に「アーッ」と悲鳴が上がるも、その後はぼうぜん。大阪ではタメ息が漏れた。