なでしこの心身支えた2大アイテム

2015年07月06日 16時00分

【カナダ・バンクーバー発】カナダ女子W杯でファイナリストになったなでしこジャパンには、2つの定番アイテムがあった。国内合宿がスタートしてから1か月以上過ぎ、心身ともに疲弊したイレブンを「入浴剤」と「ゲーム」が救ったという。

 

 なでしこジャパンは5月18日に国内合宿をスタートさせ、香川、長野、千葉と移動しながら強化試合を2戦こなして6月に決戦地入りした。カナダでも連戦と激闘続きで疲れはたまる一方。これに加えてホテル生活、長距離移動とストレスも蓄積される。

 

 特に準決勝の会場エドモントンでは、対戦相手のイングランドと同宿で食事会場も同じ場所を指定された。チーム側はすぐに抗議しフロアを変更してもらったが、様々なアクシデントを乗り越えて、心身のコンディションを維持できたのは2つの“定番”アイテムのおかげだった。

 

 1つ目は「入浴剤」だ。日本全国の名湯を再現したものがイレブンのお気に入りで、海外遠征の際には欠かせないアイテムになっている。MF阪口夢穂(27=日テレ)によれば「必ず持っていくものです。チームでも大量に用意してくれているので、なくなることはない。疲労回復に役立つので毎日使いますね」。

 

 阪口のお気に入りは「きき湯」(バスクリン)。その日のコンディションに合わせて効能や香りを使い分けている。「癒やされますよね。いろいろ種類もありますから」と話すように、大会終盤まで体調管理に役立った。

 

 2つ目は「ゲーム」。全世界でアプリダウンロード数ナンバーワン(2013年)、テレビCMなどでもおなじみの「キャンディークラッシュ」だ。自らを「上級者」だというDF岩清水梓(28=日テレ)は「スマホのゲームなんですが、ノリノリでテンション上がりますね。やってる選手は多いし、盛り上がってますよ」。

 

 女性ばかりの長期合宿ではささいなことでストレスを感じ、同僚ともギスギスしかねないが、人気ゲームで発散し、共通の話題でコミュニケーションを深めた。ほかにも部屋に集まってドラマやお笑いタレントのDVDを観賞し、泣いたり笑ったりで気分を一新した。

 

 ドイツW杯、ロンドン五輪に続き世界の舞台で活躍できた裏側には、ピッチ外でのストレス発散があったと言えそうだ。