イタリア1部リーグ、ACミランの日本代表FW本田圭佑(29)が“飼い殺し”の危機に直面している。

 ミランの事実上のオーナー、シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長(78)は3日に本田の残留を明言したが、一方で地元メディアはパルマのMFホセ・マウリ(19)の獲得が決定的となったと報じた。ユベントスやフィオレンティナが獲得を狙っていた逸材が、本田のライバルとして加わることになる。

 すでにイタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチ(24)、コロンビア代表FWカルロス・バッカ(28)とブラジル代表FWルイスアドリアーノ(28)が加入し、スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(33=パリ・サンジェルマン)の再獲得にも動くなど補強に積極的で、もはや本田の居場所はない。

 また、ベルルスコーニ名誉会長が本田について「正しくスペースを用意すれば力を発揮してくれるはず」と話しており、来季はMF起用が濃厚。だが、イタリア代表FWステファン・エルシャーラウィ(22)も中盤でプレーさせる方針だけに、チーム内のポジション争いは激しさを増している。

 覇権奪還を掲げるミランはさらなる戦力アップをもくろんでおり、今季の本田はベンチ入りすらも厳しくなりそうだ。