勢い出てきたなでしこジャパン サブ陣も充実

2015年06月30日 10時00分

攻守両面で好パフォーマンスを見せる宇津木(右、ロイター=USA TODAY Sports)

【武田修宏の直言!!】カナダ女子W杯で、なでしこジャパンはしっかりとベスト4に勝ち上がった。ここまでは堅実で粘り強い守備陣の奮闘と、攻守両面でMF宇津木瑠美(26=モンペリエ)が見せる好パフォーマンスがチーム好調の要因だろうね。

 いよいよ連覇も現実味を帯びてきたけど、途中出場で結果を出したFW岩渕真奈(22=バイエルン・ミュンヘン)の存在はチームに好影響を与えるんじゃないかな。大会を制するには先発だけではなく、ベンチも含めた全選手の力が欠かせない。日本には試合途中で流れを変えたり、決定的な仕事をする選手がいなかったからね。

 今回、ゴールを決めた岩渕はスーパーサブとして、準決勝、決勝で日本のラッキーガールになるかも。それに総力戦となれば、日本ベンチには大黒柱の澤穂希(36=INAC神戸)が控えているのも大きいよ。

 彼女の最大の武器は他の誰にもマネできない経験。どんな場面でも臨機応変にやれる。劣勢の苦しい場面ではイレブンを鼓舞し、背中でチームを引っ張れる。佐々木則夫監督(57)にとっても計算できる貴重な戦力だろう。本当に頼もしい選手だね。

 イングランドは高さやスピード、フィジカル面で日本を上回る。だけど、今の守備陣とパスワークを駆使すれば倒せない相手ではない。サブ陣も充実し、勢いも出てきたから女王の座を守る準備が整ったんじゃないか。

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。
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