イングランド・プレミアリーグのレスターは26日(日本時間27日)、ドイツ1部マインツの日本代表FW岡崎慎司(29=写真はAP)と4年契約を結ぶことで合意したと発表した。移籍金は推定で1000万ユーロ(約14億円)。

 レスターは昨冬から獲得に動いており、マインツで2年連続2桁得点を挙げた岡崎にかける期待は大きい。フィジカル重視の同リーグで実績を残した日本人選手は皆無といっていいだけに“プレミアの壁”突破を期待されている。

 最近では2012年にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した日本代表MF香川真司(26)が出場機会に恵まれず、14年夏に古巣ドルトムントに復帰。またイタリア・セリエAで実績を挙げた元日本代表MF中田英寿氏(38)でさえも、05年に移籍したボルトンでは思うようなパフォーマンスを見せられなかった。

 あえて厳しい環境に身を置いたストライカーに対し、在京Jクラブの強化担当者は「プレミアで活躍できた日本人はほとんどいないけど、岡崎が最初の一人になってくれたら、今までの状況も変わっていくんじゃないかな」とエールを送る。これは日本サッカー界の“総意”と言ってもいいだろう。

 岡崎は様々な期待を背負って「子供のころからの夢」というイングランド・プレミアリーグでの挑戦をスタートさせる。