なでしこ佐々木監督 W杯V2なら“FIFAに物申す”

2015年06月27日 16時00分

 なでしこジャパンがカナダ女子W杯決勝トーナメントの準々決勝オーストラリア戦(27日=日本時間28日、エドモントン)にいよいよ挑む。チーム全体に緊張感が高まるなか、佐々木則夫監督(57)は早くも連覇達成時の「優勝スピーチ」で国際サッカー連盟(FIFA)に“物申す”プランを練っている。どういうことか?

 

 今大会、佐々木監督は公式会見の場で海外メディアに様々な話題を提供。「レジェンド」MF澤穂希(36=INAC神戸)のゴール予告でライバル国に警戒を求める発言や、「スピルバーグ則夫」と自らを称してなでしこの試合内容に言及。さらにオランダ戦前日にはMF阪口夢穂(27=日テレ)との“掛け合い漫才”まで披露した。25日こそ取材対応しなかったが、多くのメディアの関心を引いている。

 

 一方で指揮官は今大会の運営についてどうしても訴えたいことがある。それは人工芝の問題だ。大会前、近い関係者に「決まったものはしょうがないけど、女子サッカーだからこれ(人工芝)というのはどうなんだろう」と疑問を投げかけたという。

 

 厳冬期に天然芝が耐えられない気候のカナダでは、人工芝のピッチが一般的。最新技術の粋を集めた人工芝にはFIFAも太鼓判を押しているが、やはり大会が始まると「ボールの転がりが悪い」「選手の疲労が増す」といったネガティブな感想が飛び交っている。昨年には米国のエースFWアビー・ワンバック(35)が、男子W杯が天然芝で行われており、女子が人工芝というのは男女差別にあたるとカナダの裁判所に提訴したほどだ。

 

 女子サッカーの地位向上を願う佐々木監督も同様の意見を持っている。オランダ戦後の会見でも「女子サッカーもスピーディーになったほうがいいので、大会運営にはぜひボールが走りやすいピッチを意識していただきたいです」とやんわりとピッチ問題に言及した。

 

 こうした発言をするには“負け犬の遠ぼえ”だけは避けたいところ。となると、一番インパクトを残せるのは優勝スピーチしかない。名将は連覇の先も見据えている。