なでしこ厳戒態勢 佐々木監督メディア対応なし

2015年06月27日 10時00分

【カナダ・エドモントン25日(日本時間26日)発】カナダ女子W杯準々決勝オーストラリア戦(27日=同28日)に臨むなでしこジャパンは、非公開を含め当地で初練習を行った。決戦を前に、佐々木則夫監督(57)は今大会で初めてメディア対応しないなど、2連覇に向けチームの緊張感も高まっている。

 

 中3日で臨むベスト8の戦いに向けて日本がじっくりと調整できる最後の機会。この日もウオーミングアップとなる冒頭15分間を除き、練習の大部分を非公開にした。

 

 チーム側は報道陣にグラウンド外での待機を求めたが、エドモントンの練習場はピッチとフェンスの距離が近いためか練習中の選手やコーチの指示が丸聞こえ。そこで控室のドアを閉め切っての待機か、敷地内にある別施設への移動を呼び掛けるなど、情報流出の阻止に神経をとがらせていた。

 

 佐々木監督はオランダ戦(23日)の前日会見で「我々のコメントが各国で報道され、他のチームにもかなり情報がいっているようです。僕はおしゃべりですから(取材を)控えつつ選手にはゲームに集中させたい」と話したように、かなりナーバスになっていた。この日の練習後には、カナダ入りしてから初めてメディアにコメントしなかった。

 

 一方、選手たちにも異変があった。練習後には普段通り、取材には応じたが、受け答えしながらも一歩ずつ移動バスへと近づいていった。前戦のヒロインDF有吉佐織(27=日テレ)も多くの報道陣に囲まれながらも、常に移動バスや周囲の選手の動向を目で追うなど、一刻も早く取材を切り上げたいムードを醸し出していた。

 

 佐々木監督の就任後、オーストラリアとの対戦成績は6勝1分け1敗と好相性。だが、互いに手の内を知り尽くし、ささいな情報が命取りとなりかねない。このため細心の注意を払ったのだろう。同時に戦いなれた相手とあって選手たちにも油断が生まれかねない。緊張感を高めるためにピッチ内外で引き締めに取り組んだようだ。

 

 キャプテンのMF宮間あや(30=岡山湯郷)は「オーストラリアは一瞬のスキをついてくるので注意したい。こちらは勢いをぶつけたい」と警戒したが、2連覇を狙うなでしこジャパンはすでに臨戦態勢に入った。