武藤嘉紀 ドイツへの手土産は“第1ステージ得点王”の称号

2015年06月26日 10時00分

ゴールに強いこだわりを見せる武藤

 ドイツ1部マインツへ移籍する日本代表FW武藤嘉紀(22=FC東京)が、非公認個人タイトルの獲得に燃えている。

 27日の清水戦(味スタ)がFC東京でのラストゲーム。試合後には壮行セレモニーも予定されており「まだそんなに実感はないけど、当日になったらいろんな方が足を運んでくれると思うし、最後なんだなと思うかもしれない」と感慨深げに語りながら「勝って笑って終わりたい」と必勝を誓った。

 武藤は今季ここまで10ゴールを記録して得点ランク首位タイに立っているが、“第1ステージ得点王”となることに意欲的だ。「やっぱり1点取れれば。自分がゴールを取ればチームも勝利に近づくし、期待に応えられるように狙っていきたい」と言葉に力を込め「できればPKに頼らないで決めたい。自分のゴールで」と強いこだわりを見せた。

 ここまで貪欲な姿勢を示すのには理由がある。まずは、同い年で日本代表でも同じポジションでシ烈なレギュラー争いを展開しているFW宇佐美貴史(23=G大阪)の存在。第1ステージ最終節を前に10得点で並んでいるだけに、ドイツへ渡る前に“決着”をつけたいのだ。「本当に素晴らしい選手。負けないように頑張りたい」とライバル心を隠さない。

 得点王は年間成績で決定するため“第1ステージ得点王”は正式なJリーグのタイトルではない。だが、欧州や国際舞台で実績のない武藤はドイツに渡れば無名のルーキー。その中で“日本で最も得点を記録しているストライカー”という称号があれば周囲の見る目も変わってくるだけに、非公認でも「1位」の座はプラスに働く。

 日本最終戦を前に秘めたさまざまな思い。武藤は有終の美を飾れるか。