前園氏が見た「なでしこの課題と弱点」

2015年06月26日 10時00分

【前園真聖 ゾノの焦点!】オランダとの決勝トーナメント1回戦はなでしこジャパンらしい戦いでした。序盤に先制し、押し込まれる時間もありましたが、しっかりしのいで追加点も奪いました。GKのミスで失点したものの、状態も上向き。1次リーグと比べると試合運びも格段に良くなっています。

 この一戦でもっとも目を引いたのは、守備的MFでコンビを組んだ阪口夢穂(27=日テレ)と宇津木瑠美(26=モンペリエ)です。2人は攻守両面で絶妙のポジショニングを取り、互いをカバーし合い、バランスを保っていました。要の中盤が機能したおかげでチーム全体にも安定感が出てきました。

 あえて課題を挙げるならば、序盤に決定機を外したことでしょう。チャンスを確実に決めていれば、もっと楽にゲームを進められました。また終盤にロングボールを多用されると全体のラインが引き気味になるのが気になります。そこが日本の弱点とも言えます。

 オーストラリア戦では、ウイークポイントをうまくカムフラージュしながら、日本の持ち味であるパスワークやポゼッションを駆使する時間を増やしてほしい。なでしこ本来のサッカーができれば、必ずいい結果が出るはずです。(元日本代表MF)