【カナダ女子W杯】なでしこ正GK内定の山根に不安の声

2015年06月22日 16時00分

【カナダ・バンクーバー21日(日本時間22日)発】カナダ女子W杯決勝トーナメント1回戦のオランダ戦(23日=同24日)に向けて、なでしこジャパンの佐々木則夫監督(57)は187センチの長身を誇るGK山根恵里奈(24=千葉)を正守護神に固定することを示唆。高さの面でアドバンテージを握る作戦だが、関係者の間からは不安の声が出ている。

 

 1次リーグのスイス戦、カメルーン戦、エクアドル戦はそれぞれ山根、海堀あゆみ(28=INAC神戸)、福元美穂(31=岡山湯郷)とGKを使い分けた佐々木監督。国際大会では異例の「GK3人併用」という起用法だったが、決勝Tからは「初戦で緊張したなかで自分の持っている力を発揮した」という最長身の山根に任せる考えを明らかにした。

 

 今大会のなでしこの平均身長は163・3センチ。同170センチのオランダとの差は7センチ近くある。山根がゴール前の制空権を握ることで相手のパワープレーを封じるメリットは大きいが、あるなでしこOGは「スイス戦の内容が良かったという話を聞くけど、あんなのは他の選手たちに“経験させてもらった”だけ。ハイボールをファンブルしたし、パスミス、判断ミスも多かった」と厳しい。

 

 なでしこリーグの元監督の一人も「山根は横の揺さぶりに弱いので、スピードがある選手に弱い。山根がGKだとセンターバック(CB)の精神的、肉体的負担も大きくなる」と指摘。佐々木監督が「CBの2人(DF岩清水梓=日テレ、DF熊谷紗希=リヨン)にもパスミスが多い。CBに対してストレートに(ドリブルに)来ないようなサッカーをしないと厳しい」と言っており、守備面の不安は否定しない。

 

 それでも指揮官は山根と心中する覚悟を決め、山根も「しっかり責任感を持ってやりたい」と自分に言い聞かせた。オランダ戦で周囲の不安をシャットアウトできるか。