J1第1ステージ制覇の浦和 無敗ロードは“諸刃の剣”

2015年06月22日 16時00分

第1ステージを制した浦和

 J1浦和が、20日の神戸戦で1―1と引き分け、リーグ戦開幕から16戦無敗(11勝5分け)で第1ステージ優勝を決めた。27日のホーム新潟戦で負けなければ、史上初の無敗ステージV達成となるが、この無敗ロードが最大目標の年間勝ち点1位とチャンピオンシップ(CS)制覇に向けて“諸刃の剣”になりかねない状況だ。

 

 浦和サポーターは優勝決定直後、強烈なメッセージを発信した。「2ステージを俺達で変えようぜ」という横断幕。今季から導入された2ステージ制に対して今でも反対の立場を取っており、優勝セレモニーに登場したJリーグの村井満チェアマン(55)にブーイングを浴びせた。その思いはイレブンも同じ。第2ステージも無敗での完全優勝を成し遂げることで、多くのチームに優勝チャンスを生み出す2ステージ制の意義を薄れさせたい思いを持っている。

 

 だが「無敗」の2文字はチームに勢いをつけている一方で、懸念材料も生み出している。FW興梠慎三(28)は「1回負けてしまったら(その後の)モチベーションがなくなるかもしれない。その後も勝っていけるかが大事になる」と不安視。無敗が止まった途端に急失速し、負のスパイラルに陥ることを危惧する。

 

 毎試合、負けられないプレッシャーの中でプレーしていけば、消耗度は増していく。無敗ストップを目標にする相手から、いつも以上に激しくチャージされればなおさらだ。シーズン終盤の肝心な試合でヘトヘトな状態になり、負けたとしたら本末転倒。チームに勢いをもたらす無敗継続は、必ずしもプラスになることばかりとは限らない。主将を務めるMF阿部勇樹(33)は「勝っている時はほとんど何もしていないけど、そうじゃなくなった時が僕の出番」と危機管理意識を高く持つ。レッズの真価が問われるのはここからだ。