なでしこ警戒!オランダの“女ファンペルシー”

2015年06月20日 10時00分

【カナダ・バンクーバー発】カナダ女子W杯を戦うなでしこジャパンは決勝トーナメント1回戦(23日=日本時間24日)でオランダと対戦することになった。優勝候補の米国、ドイツ、フランスとは決勝まで当たらない組み合わせとなったが、日本はオランダの勢いを異常警戒している。

 

 オランダは国際サッカー連盟(FIFA)ランキング12位。1次リーグA組の初戦ニュージーランドに1―0、2戦目の中国に0―1、最終戦では開催国カナダに1―1といずれも接戦で、グループ3位のギリギリ通過ながら侮れない相手。わずか2失点の堅守も武器で、大柄な選手が多いのも特徴だ。

 

 佐々木監督は「バスケットボールやバレーボールをするわけではない」と高さへの不安を完全否定。その上で「前線に個性のあるアタッカーをそろえ、モダンなサッカーをする印象がある。欧米の新鋭として質の高いチーム」と敵攻撃陣を要注意とした。

 

 中でもFW岩渕真奈(22)と同じバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)で10番を背負ってプレーする18歳のエースFWビビアン・ミーデマは日本にとって大きな脅威になりそうだ。

 

 正確なポストプレーと空中戦の強さが最大の武器。しかも高い決定力に加えて、その美貌も注目されている。

 

 17歳で代表入りした逸材で、欧州予選プレーオフではイタリア相手に2試合で3得点の活躍でチームをW杯に導いた175センチの大型ストライカー。同国の男子代表エースFWロビン・ファンペルシー(31=マンチェスター・ユナイテッド)になぞらえて“女ファンペルシー”とも呼ばれる。

 

 他にも世界クラスの選手が多く、決してくみしやすい相手ではないが、佐々木監督には“浅からぬ縁”がある。子供のころ、初めて世界サッカーを見て心酔したのは“フライング・ダッチマン”と呼ばれたヨハン・クライフを擁するオランダ。自身のサッカー人生にも多大な影響を受けたという。

 

 かつて指揮した社会人クラブのNTT関東(現J2大宮)がJリーグ参入を目指してプロ化を決めた1998年、クラブ作りの参考にしたのがオランダだった。女子代表監督に就任後、中盤をフラットにする4―4―2システムを採用したのも、当時のオランダをベースにしたためだ。

 

 指揮官は負ければ敗退の一発勝負に向け「ここからは別物。われわれも自分たちのサッカーを出し、勢いを出していきたいと思います」と抱負を語った。難敵を退けて、再び世界の頂点を目指す。