【カナダ・バンクーバー17日(日本時間18日)発】サッカー・カナダ女子W杯決勝トーナメントに向け、なでしこジャパンの調子がなかなか上がらない。海外メディアから「力を隠しているのか」と問われたほどで、佐々木則夫監督(57)は「隠しているわけじゃない。出てこない。それはコーチである私の責任」と話している。

 そうしたなかで光明となっているのが、MF澤穂希(36=INAC神戸)の状態だ。

 指揮官は「非常にコンディションがいい。競争しながらピッチに立っている現状ですが、精神的にも非常に充実している」と絶賛。

 そのうえで「このまま彼女が点を取ってくれると、日本の嵐が吹き荒れると思います。十分、他国は警戒するようにお願いします」と“ノリオ節”で女王をキーマンに指名した。

 日本が優勝した2011年ドイツW杯のMVP&得点王。3試合で4得点と決定力不足が明らかなチームで、佐々木監督は澤が突破口となってゴール量産に導いてくれると見ているのだ。代表に招集せず“澤外し”に出て澤の反発を招いた時期もあったが、土壇場で頼れるのはやはり背番号10ということか。