武田修宏氏「同じ戦い方に固執するなら監督交代も考えるべき」

2015年06月18日 10時00分

ペットボトルを叩きつけ悔しがるハリルホジッチ監督

【武田修宏の直言!!】(ロシアW杯アジア2次予選:日本0-0シンガポール=16日)

 これがW杯予選の厳しさじゃないかな。実力では圧倒している日本が、最後までコンパクトな陣形のシンガポールDFを崩せなかった。原因はハリルホジッチ監督(63)が就任以来、推し進めてきたカウンターサッカーのせいだと言えるね。

 これまでは親善試合だったのでカウンターだけでも通用した。だけど、前半の速い縦パスばかりでは、単調で相手にも読まれてしまう。かねて新戦術について「W杯予選を勝ち抜く戦い方ではない。日本人に合わない」と指摘してきたが、初戦で証明されたかな。

 本来、シンガポールのような相手を崩すには2つの方法がある。ボールを大きく動かすサイドチェンジと3人以上がダイレクトパスを交換し、ボールを追い越していくような連動性。でも速攻しか練習していないからなのか、そういうプレーはあまり見られなかった。仮に、J1浦和がシンガポールと対戦したら前半だけで3点は取っているね。浦和は縦パスが難しいとなれば、しっかりとパスをつないで好機をうかがうなど、相手の出方に応じてスタイルを変更できる。残念だけど、ハリルジャパンには工夫も足りなかった。

 今後の巻き返しに期待するけど、引き続き同じ戦い方に固執するならば、早々と監督交代も考えないといけないかも。浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督(57)や広島の森保一監督(46)がふさわしいと思うけど…。

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。