原口「トップ下」で香川に挑戦状

2015年06月13日 16時00分

ハリルホジッチ監督(奥)が蹴ったボールを追う原口

 日本代表FW原口元気(24=ヘルタ)が「背番号10」に挑戦状を叩きつけた。途中出場だった12日のイラク戦(横浜)で不慣れなトップ下に入って代表初得点をマーク。その魅力を実感したことで、今後は本職のサイドアタッカーとしてだけでなく、MF香川真司(26=ドルトムント)を脅かす存在になる考えだ。

 

 原口は代表初ゴールから一夜明けた12日、さいたま市内で行われた日本代表の練習に参加。下部組織から昨夏まで浦和でプレーしただけに、凱旋試合となる埼玉スタジアムでのロシアW杯アジア2次予選シンガポール戦(16日)に向けて「埼玉スタジアムに戻ってこれてうれしい。ピッチに入った景色も慣れているのでやりやすいし、いいイメージを持てる」と意気込んだ。

 

 とはいえ、まだ代表で1点取っただけ。サイドアタッカーのポジションはFW本田圭佑(29=ACミラン)、FW宇佐美貴史(23=G大阪)、FW武藤嘉紀(22=FC東京)らがひしめく激戦区だけに、新たな“武器”が欲しいところ。そんななかでたどりついたのが、トップ下という新境地開拓だ。

 

 イラク戦を振り返った原口は「得点も真ん中だったから決まっていたと思う。難しさもあるけど、前を向いたらゴールが(サイドアタッカーのポジションより)近いんじゃないかな。今はサイドの方が自信があるけど、自信がついたら(トップ下も)面白いと思う」と不敵に笑う。

 

 これまでは不慣れなポジションに入ったら戸惑うばかりだったというが、しっかり結果につなげたのはドイツでの成長があったから。「向こう(ドイツ)ではトップ下の方が得点に絡んでいる」。スピードに乗った切れ味鋭いドリブルという自身の長所は、トップ下でも輝くと気づき始めた。

 

 今の日本代表のトップ下には、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)がイチ押しのMF香川が君臨。だが、香川のパフォーマンスが不安定だけに、ポジション争いを挑む価値はある。自身の生き残りに向けて、かつて“問題児”と言われた男はハリルジャパンに嵐を呼ぶか。