日本代表は11日に行われたキリンチャレンジカップ・イラク戦(横浜)で4—0と快勝し、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)就任後3連勝を決めた。

 アジアの強豪を相手に、エースの一撃からゴールラッシュの幕が開いた。

 前半5分、MF柴崎岳(23)が自陣深くから前線へロングパス。このボールに反応したFW本田圭佑(28)が抜け出すと、相手DFを振りきって左足シュートをゴール右隅に突き刺した。

 待望の先制点に背番号4は歓喜の雄たけびを上げると、これを号砲に日本が一気に猛攻を仕掛ける。

 直後の同9分にMF香川真司(26)の左CKからDF槙野智章(28)が左足で押し込んで追加点。ハリルホジッチ監督がDFリーダーとして期待をかけるスタメン起用に“一発回答″だ。

 さらに同33分には、代表初先発を果たしたFW宇佐美貴史(23)が巧みなドリブル突破から相手守備陣をギリギリまで引きつけてFW岡崎慎司(29)にラストパス。フリーで狙いすましたシュートはGKハチムの左手を弾いてゴールへ吸い込まれた。試合を決定付ける3点目だ。

 後半21分には本田、香川、宇佐美を同時に下げてFW永井謙佑(26)、FW原口元気(24)、FW武藤嘉紀(22)を投入。同28分にも岡崎に代えてFW大迫勇也(25)、そして同31分にはMF長谷部誠(31)を下げてA代表デビューとなるMF谷口彰悟(23)をピッチへ。攻撃陣を全員起用し、新戦力も試すなど戦力の底上げも図った。

 そして仕上げは同39分。途中交代の原口が得意のドリブルから右足で強烈なシュートを決めて猛アピールを見せた。

 中心選手の活躍と指揮官の積極采配で、収穫の多い快勝劇となった。